

日本文学演習I
夏目漱石から安部公房まで日本近代文学の様々な短編小説を読み深めながら、文学をしっかりと読解する力・発表する力をつけていきます。
教授中山 弘明
授業・研究について
■授業について
演習Ⅰでは日本近代文学の短編小説を読み深めながら、受講者に発表してもらっています。夏目漱石から安部公房まであつかいます。短編をしっかりと読解する力をつけるのが目標です。講読の授業は江戸川乱歩のミステリーを読んだり、日本の文学に関係する映画を研究します。受講者の日常的な興味・関心を大切にしています。
■研究について
卒業研究のゼミでは日本近代文学を対象として研究を行います。
最近、学生の関心が大きくなっているのは太宰治や三島由紀夫といった現代に比較的近い作家です。
ライトノベルやミステリー、時代小説なども研究対象となります。映画やゲームの素材となった文学作品も対象です。
興味本位ではなく、研究する意義があるテーマかの見極めがなによりも大切です。
最近、「戦争と文学」について関心を持つ学生が増えてきました。世界の情勢などの影響だと思われます。
近代文学を研究することは「戦争」を避けては通れません。
授業ではこうした問題も重視しています。
現代は「戦争の世紀」とも言われますから、たくさんの「文学」が戦争を描いてきました。日清戦争・日露戦争・第一次世界大戦・アジア太平洋戦争などです。
「文学」を読むことで、「戦争」に正しく目を向けることが出来るのです。
講師の紹介


教授中山 弘明
担当授業
- 日本文学演習I
- 日本文学講読D
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研究専門分野
日本近代文学
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研究室名
近代文学研究室
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論文
単著書『溶解する文学研究ー島崎藤村と〈学問史〉』(翰林書房 2016) 単著書『第一次大戦の〈影〉ー世界戦争と日本文学』(新曜社 2012) 単著書『戦間期の『夜明け前』ー現象としての世界戦争』(双文社出版 2012)
※島崎藤村の文学を中心に、世界戦争と日本文学の関わりや、近代文学研究の成り立ちについて研究しています。
中高生への
メッセージ
「文学」を研究することはどんな意義があるでしょうか。
興味本位に「文学」を楽しむだけなら研究する意義はありません。
「近代文学」はみなさんにとって、「国語」の授業でなじみのあるものです。けれども「文学」を、みなさんは本当に深く読んだことがあるでしょうか。また、心から感動する「文学」にこれまで出会ったことがあるでしょうか。
感動出来るほんものの「文学」と出会うことが、人生を豊かなものにするはずです。
研究テーマ
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島崎藤村研究
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第一次世界大戦と文学
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近代文学研究の
〈学問史〉的検討
その他の情報