

薬理学講座

研究テーマ

講座の紹介
記憶は、私たちが、実りある人生を送ってきた証をつなぎ止める、大切なものです。楽しい記憶は人生を彩り、つらいときに支えとなります。つらい記憶もそれをもとに、より良い人生を送るための経験になります。記憶こそ、人が人として生きるために、最も大切なことと言っても過言ではないでしょう。
そんな記憶が残らない病について、人類はいまだに勝つことができていません。ドラマを見てもストーリーが憶えられないから楽しくない、そんな記憶障害の患者さんに、医学も、なすすべがない。
認知症の症状を軽減する薬はあってもその効く理由すら分かっておらず、また、その薬物の効きめはあまり良くない、というのが現状です。
今世紀に持ち越された、人類最大の謎、記憶。
薬理学講座では、他の研究者とはまったく違うアプローチで独自性を確保し、薬学部の学生さん達と一緒に、記憶のメカニズム解明に向けて、科学への最前線を開拓しています。
教授 山田麻紀

業績紹介
- 代表論文@徳島文理大
- 01.Kuboyama K, Inoue T, Hashimotodani Y, Itoh T, Suzuki T, Tetsuzawa A, Ohtsuka Y, Kinoshita R., Takara R, Miyazawa T, Gusain P, Kano M, Yamada MK.
Traceable stimulus-dependent rapid molecular changes in dendritic spines in the brain
Scientific Reports volume 10, Article number: 15266 (2020)
DOI : 10.1038/s41598-020-72248-4
薬理学講座の学生さん7人の力と、東京大学・早稲田大学との共同研究によって出版した論文です。 - 02.Kuboyama, K., Shirakawa, Y., Kawada, K., Fujii, N., Ojima, D., Kisimoto, Y., Yamamoto, T., and Yamada, M.K.
Visually cued fear conditioning test for memory impairment related to cortical function
Neuropsychopharmacology Reports, 40(4) 371-375 (2020)
doi/10.1002/npr2.12146
薬理学講座の学生さん3人の力と香川大学との共同研究によって出版した論文です。
- 山田代表論文@東京大学
- Nature,Science,Neuron,J.Neurosci,CerCorなど有名雑誌に多数。研究資金は「JSTさきがけ」4千万円など多数。