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日本美術史I・II日本美術史I・II

考古学概論

旧石器時代~飛鳥時代の各時代の特質とこの間の変遷を、考古資料を通じて概観します。

教授大久保 徹也

INTRODUCTION授業・研究について

■授業について
<考古学概論(1年生科目)>は考古学の基礎を理解する科目。考古学とは過去の人間(社会)が作りだし、使った道具と施設の分析を通じて過去社会を復元をめざす。だから道具や施設(=考古資料(遺物と遺跡/遺構)を観察する能力を研ぎ澄ます必要がある。そこでは自ら資料を観察して理解しようとする姿勢が重要だ。あわせて日本史、とくに考古学が多く関係する古代以前に関する基礎的知識をあらかじめたくわえておくこと。

■研究について
<考古学>という分野の面白さは本を読んだり、話に聞いただけではなかなか実感できない。実際に遺跡に出かけその場に立ってみる。土器や石器に触れてみることがとても大切だ。
難しいことではない。その気になれば一人ですぐにでもできる。土器や石器に触れるのは取扱い方のトレーニングが必要な場合もあるが、遺跡に出かけるのは簡単だ。五感で遺跡を味わおう。それが出発点になる。
実習など専門科目の中で学外に出かけるが、これはモノの見方や感じ方の「手ほどき」、という性格が強い。
だから それだけで終わらせずに、そこから先はどんどん自主的に「実感しに」出かける積極性が大切だ。

  • INTRODUCTION 授業・研究について
  • INTRODUCTION 授業・研究について

歴史学(考古学もその一部!)は失われた過去の社会を探究する研究分野だ。もは多存在しない「過去」をどうやって分析するか?もちろん自由な想像・空想・をたくましくするのではない。かつて人間が作り使ったモノを通して失われた過去の一端を探る。古文書など文字記録もその一つだ。考古学は人が作り使った道具や施設を素材に過去を探る。だからそうしたモノに触れて観察し、情報を引き出すことに全力注ぐ。

LECTURES講師の紹介

教授 大久保 徹也
教授 大久保 徹也

教授大久保 徹也

担当授業

考古学概論
地域史研究A
考古資料の分析
文化財学概論B
  • 研究室名

    考古学研究室

  • 研究専門分野

    考古学

  • 著書

    (共編/著)器生産技術は、いかに共有化され、維持・伝達されていたのか
    (平成30年度〜令和2年度科学研究費補助金基盤(B)一般研究成果報告書)愛媛大学2021
    (共著)備讃瀬戸の土器製塩 吉備人出版2007  (共著)古墳時代の政治構造 青木書店2003

  • 論文など

    装飾土器の展開と楯築墓の成立 考古学研究会シンポジウム記録集11楯築墓の成立考古学研究会岡山例会委員会編2017 埋蔵物録の基礎的分析 比較文化研究所年報33  徳島文理大学比較文化研究所2017 楯築墓の成立と展開そして前方後円墳 古代出雲ゼミナールⅣ 島根県古代文化センター2017 古墳時代の集約的塩生産の動向 古代武器研究vol.13 古代武器研究会2017 石清尾山古墳群の発見・探究・保存措置 石清尾山古墳群(稲荷山地区)調査報告書 2018 国府以前のこと 綾北平野における大型石室墳の集中的築造とその評価 比較文化研究所年報34 2018 水林氏報告「ヤマト政権=前方後円墳時代の国制象の革新」によせて 法制史研究67 2018 法制史学会 <遠見集落>紫雲出山遺跡−その機能と効力− 紫雲出山遺跡発掘調査報告書 三豊市教育委員会 2019 快天山古墳1950年調査に関するメモ 徳島文理大学文学部比較文化研究所年報35  2019 埋蔵物取扱い手続の推移について 徳島文理大学文学部比較文化研究所年報35 2019 (共編)四国後期古墳研究資料Ⅰ 徳島文理大学大学院文学研究科 2019 高松城・高松城下町下層出土弥生土器の特質」 徳島文理大学文学部比較文化研究所年報36 2020 鹿田遺跡出土の香東川下流域「産」/「系」土器について 岡山大学埋蔵文化財センター研究紀要2019 岡山大学埋蔵文化財調査研究センター 2020 古墳時代列島政治秩序を捉え直すために-前期前半段階と中期段階における古墳築造動向の比較検討-『さぬき野に種をまく』2020 第6章3節 三谷石舟古墳の築造時期と石棺製作時期について 『連携協定調査報告書第4冊 高松市内所在刳抜式石棺調査報告書Ⅰ』高松市教育委員会・文理大学文学部 2021  文化財概説・考古資料 同左・史跡 有形文化財・考古資料および指定史跡解説(27件) 『香川の文化財』香川県教育委員会 2021 辰砂の採掘・精製と加工・消費『旧練兵場Ⅵ 第2分冊付論』香川県埋蔵文化財センター2022 土器製塩の展開-備讃瀬戸海域周辺を中心に- 第21回播磨考古学研究集会記録集 播磨考古学研究集会実行委員会

中高生への
メッセージ

第一に考えて欲しいことは発想を切り替えること。大学では、高校や中学校、あるいは小学校のいろいろな科目の授業が目指す目標とはかなり違う。これまでは「用語」や「公式」を覚える(あえて云うと暗記する)ことが中心だったかもしれない。それはそれで大切なプロセスなのだが。
大学は、これまで得た基礎的「知識」を使い自分で考える力・・情報を集めて分析し、結論を導き出す力・・を身につける機会と考えて欲しい。

RESEARCH THEMES研究テーマ

  • 弥生時代〜飛鳥時代 日本列島に「国家」という仕組みが作り出されるプロセスの分析

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