

研究入門I
絵画・絵図などを「史料」として取り扱い、読み解き方を学びます。
教授上野 進
授業・研究について
■授業について
歴史研究では、史料といえば古文書(こもんじょ)や古記録(こきろく)といった文献史料が中心ですが、これからの日本史をイメージ豊かに描き出すためにはそれら文献史料だけでなく、さまざまな歴史のイメージ情報をもつ絵画・絵図・写真などが欠かせません。絵画を「史料」として取り扱い、それをどのように読み解くことができるのか、県内の縁起絵などを事例に学びます。
■研究について
史料学ゼミでは、古文書を中心としたさまざまな「生きた史料」に触れる実践的なフィールドワークを通して歴史を学ぶことを心がけています。
そして長い歴史を伝える史料を対象に、自分が知りたいこと、疑問に思ったことを自分で調べる―それが学びの第一歩だと考えています。
自分で史料を探し求めて調べ、そこからさらに自分なりの結論を導き出すこと―その面白さを感じとってもらえればうれしいです。また、これまで地域の方々と連携しながら史料調査を実施し、史料の保存・整理にも寄与してきました。放っておけば処分されてしまう多くの史料に光をあて、それらを次の世代につなげてゆくこともめざしています。
地域の歴史を研究するには、史料が欠かせません。
ではその史料とは、どのようにして私たちの前にあるのでしょうか。
特に近世・近代の史料は未整理のまま旧家に残されていることも多く、それらの史料は調査されなければ誰の目にも留まることなく埋もれたままになるか、場合によっては処分されてしまうこともあるでしょう。
史料学ゼミでは地域の方々と連携してこれら古文書の調査を実施し、その保存・整理に力を注いでいます。
講師の紹介


教授上野 進
担当授業
- 研究入門Ⅰ、日本史概論、史料購読A、古文献研究、日本文化史
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研究室名
史料学研究室
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論文
海に開かれた中世寺院—讃岐国道隆寺を中心として― 讃岐国白峯寺の成立と展開―中世~近世初期における地方顕密寺院の動向― 四国遍路と札所寺院—香川県の札所寺院調査から—
中高生への
メッセージ
自分で史料を探し、トコトン調べ、自分なりの結論を導き出すこと―簡単なようで難しい、と感じるかもしれません。
でも、本学ではそのための実践的なカリキュラムを用意しています。私たち教員のサポートを受けながら、自分なりの歴史研究にチャレンジしてみてください。
皆さんと一緒に学ぶなかで、歴史の過去と対話し、未来を考えることの楽しさを共有したいと思います。
その他の情報