

制御工学研究室
ロボットを動作させるためのメカニズム,モーターやセンサなど特性について解説し,研究開発するロボットの特性に合った選択ができるよう知識を習得します。
教授・博士(情報学)天野 久徳
研究テーマ
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災害対応ロボット工学
研究概要
大災害や事故が発生すると,危険度が高い領域に人が近づくことができません.しかし,多くの人が救助を待っていたり,災害が拡大しないような活動も必要です.そこで,このような人が近づけない領域で活躍できるロボットの研究開発を行っています.そのためには,お互いに協力し合う技術や自ら判断するロボット技術が必要となります. 研究室では,ドローン,水中ドローン,地上移動ロボットなどを使用したり,新たにロボットを製作することもあります.ロボットや部品の製作には3Dプリンターを用いて製作します.ロボットの作成が難しい場合は,コンピューターシミュレーションによって研究を進めます.必要な資格取得の指導も行います.
災害対応ロボットの研究開発では,実際に消防本部や消防学校などと連携し,実用上の問題点に対応するような現場で役立つ技術や機器の研究開発を行っています.災害の現場は,工場とは違って,泥や砂,瓦礫,雨水なども多く,そのような劣悪な環境においても動作が可能な技術も必要です.また,GPSの電波や他の通信をを受信できないことを想定し,ロボット自らが状況を把握し,判断する能力の研究も行っていきます.
講師の紹介


教授・博士(情報学)天野 久徳
担当授業
- 機械力学I・II
- ロボット工学基礎・応用
- 機械工学概論
- 機械工学実験A
- 機械工学演習B
- 制御工学特論Ⅱ(大学院)
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研究専門分野
災害対応ロボット工学
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経歴・学歴等
2023年
日本機械学会賞(技術)受賞「石油コンビナート等の大規模火災に対応可能な消防ロボットシステム」 ・消防ロボットシステム:スクラムフォースは株式会社タカラトミーからミニチュアカーとして「トミカシリーズ」で商品化され販売されている. 2010年
第4回 ロボット大賞 公共・フロンティア部門優秀賞受賞「消防用偵察ロボットFRIGO-M」
中高生への
メッセージ
大学での在学期間は,社会に出る前,長い人生の中で最も成長できる期間です.もちろん,大学の専門の知識を得ることは第1に重要ですが,芸術に親しむ,本を読む,スポーツに励むなどいろいろなことにトライすることも重要です.このような趣味の知識から,実は専門での研究のヒントを得られたりすることもあります.専門分野だけでなく幅広いの知識を身につけ,充実した人生の基礎を大学生活で築いてを下さい.