大学院
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研究科長挨拶

言語、文学、歴史遺産という人間の営みを究める。現代社会における多様性の真の理解を目指して。

さまざまな視点からテーマにアプローチする意欲的な研究を

 文学研究科は、日本、イギリス、アメリカの言語と文学を扱う「言語・文学と地域」と、歴史遺産や地域文化をテーマとする「文化と地域」の2つの領域を研究対象としています。多様な研究分野の教員が、学生一人ひとりの研究テーマに沿ってバックアップしています。
 言語や文学は、人間の精神的な営みを育み、また社会を支える共通の基盤です。類似の意味を持つ言葉でも国や地域により概念やニュアンスには微妙な相違がありますから、他の言語に翻訳することは本当に大変です。言語や文学を正しく理解するためにはその国や地域の歴史と文化的・社会的背景まで踏み込んだアプローチが必用です。
歴史遺産や地域文化も、人間の営みを分析研究するというアプローチは同じです。歴史遺産や文化的事象を歴史的に読み解くことは、歴史の真実に迫ること、そして歴史遺産の魅力や価値を明らかにすることです。こうした研究を通じて、地域の歴史遺産を現代に活かしながら次世代に伝える方策も探っていきます。
言語・文学・歴史遺産を通じて、時間と空間を自由に飛び越えながら学問の世界を羽ばたいてください。巨大なジグソーパズルに挑むかのような知的好奇心を刺激してくれるでしょう。時や場所を超えて多様な人間の営みを探求する本研究科での学びは、異文化や多様性を理解する力を身につけ、現代社会をしなやかに生きるために必要な力となるでしょう。
 大学院では専門的な知識や技をより高度に習得することに加えて、その学びをもとに自分自身で深く探究していくことが求められます。問題意識と研究意欲に溢れた学生をお待ちしています。

清水 真一
大学院文学研究科 科長