
本学は、2025年の学園創立130周年に向け、『あなたの未来を創る 徳島文理大学』をブランドスローガンと制定しました。「あなた」は、学生はもちろん地域の人々も含意します。
2025年は、香川キャンパスがJR高松駅前に移転する年でもあり、四国に2つの玄関口をもつ大学として、さらなるブランド力の向上を目指します。
130周年に向けて特に力を入れているのが“地域のニーズに応える特色ある教育・研究”です。9学部が連携し、地域の健康や福祉、教育、食料、災害、公共政策など、SDGsに寄与する教育・研究を展開しています。
すでに成果を上げている研究を紹介しますと、野菜・果物の生長を促進させるLED照射装置の開発(ナノ物質工学科)、世界で初めてアオサノリの陸上でのプラント養殖を可能にした研究(薬学部)、災害時、車いす利用者の介助者のための屋外避難を想定した訓練用教材の開発(理学療法学科)、もち麦生パスタ等、もち麦の加工品の開発(食物栄養学科)、「しか肉シチュー」等、ジビエ料理の開発(短期大学部食物専攻)などです。機械創造工学科では介護・福祉ロボットの開発を行うなど、地域の現場に立ちながら課題を解決するスタイルを貫くことで、SDGsの理念に沿った研究活動を実現しています。
ニーズに応える教育では、堅実な知識・技術、資格を取得できる教育に加え、AI・データサイエンスなどの分野も文系・理系を問わず積極的に導入しています。理学療法学科では、理学療法士のほかに、「健康運動実践指導者」の資格も取得できるようにしたところ、スポーツに関心のある高校生の注目を集めています。
コロナ禍の3年あまり、学生さん、教職員には大変苦労をかけてきました。しかし、学生さんはよく頑張り、卒業生の就職率や、国試の合格率はほとんどの学科で全国平均を上回る結果を出してくれました。本学で頑張り続けたみなさんを心から労うとともに将来の飛躍を願っています。
本学は、世界のサステナビリティの実現に貢献するため、教育・研究を一層強化し、SDGsを推進する人材を育成してまいります。
徳島文理大学 徳島文理短期大学部学長
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プロフィール田村 禎通Tamura Yoshiyuki徳島文理大学徳島文理短期大学部学長
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昭和46年3月徳島大学医学部医学科卒業、昭和46年6月徳島大学医学部附属病院医員、昭和49年11月徳島大学医学部附属酵素研究施設助手、昭和52年4月徳島大学医学部附属病院医員、昭和54年4月徳島大学医学部附属病院助手、昭和57年5月徳島大学医学部附属病院講師、平成元年7月国立療養所東徳島病院内科医長、平成5年7月国立善通寺病院臨床研究部長、平成6年10月国立善通寺病院副院長、平成15年10月国立善通寺病院院長、平成16年4月独立行政法人国立病院機構善通寺病院院長、平成24年3月独立行政法人国立病院機構善通寺病院名誉院長、平成24年4月徳島文理大学保健福祉学部看護学科教授、保健福祉学部長・助産学専攻科長、平成29年1月徳島文理大学大学院看護学研究科長、平成29年4月徳島文理大学副学長、平成30年4月徳島文理大学学長(~現在)、所属学会は、日本内科学会、日本循環器学会