徳島文理大学短期大学部
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なぜシカ肉なのか?

「未来に繋げる消費」私たちのコンセプト

授業や実習で学んだ知識を発信 ジビエ料理を食の選択肢の1つに

私たち食物専攻は、栄養士や栄養教諭その他の食に関わる多くの資格取得を目指して学んでいます。2016年から、ジビエの中でもシカ肉を使ったレシピの開発・考案、シカ肉料理の提供に取り組みながら、エシカル消費の実践を続けています。

「ジビエ」とは

狩猟や罠猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉(フランス語)。
ヨーロッパでは貴族の伝統料理として発展してきた食文化。イノシシ、シカ、野ウサギ、キジなどジビエ料理は、昔は上流階級の貴族の口にしか入らないほど貴重なものだったそうです。
自然の中で山野を駆け巡った天然の肉は、脂肪が少なく引き締まり、たんぱく質、ビタミン類、鉄分などミネラル類も多く含まれた栄養価の高い食材です。

学びを活かし社会課題の解決へ

なぜ、ジビエの有効活用が必要なの?

徳島県では、野生鳥獣被害が山間地域を中心に増加し問題になっていることを知りました。農作物や森林への被害は膨大で、被害総額は1億円を超えるそうです。
特にシカが捕獲されても、ほとんどが廃棄されている現状を知りました。
そこで、野山で伸び伸びと育った命を無駄なく大切に頂くことをコンセプトに、2016年から誰もが美味しく食べられるシカ肉のレシピ開発・考案を始めました。
学びを活かして、考えたシカ肉レシピを学内で販売を続けながら、エシカル消費の普及活動を継続しています。

デジタル教材「とくしまSDGs消費者教育教材」

シカ肉の魅力は栄養価にあり!

赤身で脂質が少なく、低カロリーでヘルシーな食材として認識され、健康志向やアスリートにも人気の食材なんです。

『豊富に含まれる栄養素を紹介』

鉄欠乏性貧血予防、肌や髪のダメージ回復、運動能力や学習能力の向上にも必要

ビタミンB1

糖の代謝を助け、疲労回復や成長促進や神経伝達にかかせない

ビタミンB2

脂質の代謝を助け、皮膚、粘膜や髪の毛、爪などの細胞の再生に役立つ

ビタミンB6

免疫機能の正常な働きの維持、皮膚の抵抗力増進や、赤血球(ヘモグロビン)の合成にも必要

私たちが考案して作ったシカ肉レシピです!


シカ肉三食丼

シカ肉餃子

シカ肉パイ

シカ肉カツレツ

ジビエの取り組みから


個人でできること
・ジビエ料理を食の選択肢の1つに

大学でできること
・シカ肉レシピの考案と提供で、ジビエの美味しさや利点を知ってもらう普及活動
・ジビエの正しい情報を発信する

地域でできること
・学生から卒業生がスマートな消費者として行動する