2023年に韓国 檀国大学へ短期留学をした猪狩 嘉希(人間福祉学科)さんの体験記です。
2023韓国檀国大学夏期短期留学体験記
私は、2023年の8月7日から8月25日までの19日間、檀国大学校の短期留学プログラムに参加しました。この短期留学で経験したこと、驚いたこと、学んだこと、楽しかったことなどを話していきたいと思います。
留学先の檀国大学校について
檀国大学校は本学の姉妹大学で、ソウル中心部からバスで40分ほどの場所にあります。大学の正門を出ると目の前に飲食店がたくさん立ち並び、とても賑やかです。しかし正門から寮までは、歩いて30~40分かかりますので、キャンパスの中でもバスが通っています。広いというのは聞いていましたが、思っていた何倍も広かったです。寮の近くにはコンビニもあり、快適に生活することができました。
授業について
まず初日にクラス分けのテストが行われました。このテストの結果から初級、中級、上級の全9クラスに分かれました。私は、初級クラスだったのですが、私のクラスには日本の他大学、アメリカ、ドイツ、マレーシア、中国など多くの大学と国の人たちがいました。最初の1週間は先生との集団授業を毎日4時間行いました。先生は韓国人で日本語は話せません。ですので、授業は全て韓国語です。初級なのに日本語が話せない先生ということで最初は不安でした。しかし基礎から分かりやすく教えてくれて、日常会話を中心に多くの韓国語を覚えました。私はマレーシアの女性とペアだったので、韓国語はもちろん英語も多少話せるようになり、とても楽しかったです。
Korean village
2週目からは毎日2時間の授業の後に、Korean villageを2時間行いました。これは、4人程度の少人数クラスに分かれ、檀国大学校の学生が講師になって教えてくれるという授業です。私のクラスは、イ・ヒョクさん(ひょっくん)が担当してくれました。ひょっくんはKorean villageのインターンの中でも1番日本語が上手く、「なぜ、そんな日本語を知っているのか?」と何度も驚かされました。この授業では、韓国語を使ったゲームをしたり、学校内にあるカフェに行き実際に注文したり、韓国語のクレヨンしんちゃんを観たりしました。最後の方には、丸一日を使って外に出かけました。私たちのグループは、北村韓屋村に行き韓服を着たり、カフェに行ったり、明洞に行ったりしました。お昼には韓国のお蕎麦を食べ、夜にはサムギョプサルを食べました。最後にはみんなでプリクラを撮りました。先生というよりも韓国の友達という感じでとても楽しく、仲良くなれました。
アクティビティ
午後は、学校が用意してくれるアクティビティがありました。アクティビティは、自由参加で、申込制です。私は、以下4つのアクティビティに参加しました。
①NANTA
最初に参加したアクティビティは、明洞の専用劇場で開演されている「NANTA」を観るというものでした。特徴として、キッチンが舞台で「サムノリ」という韓国の伝統的なリズムをベースにし、包丁やまな板などのキッチン用具を楽器として演奏します。そしてノンバーバル(非言語)なので、韓国語が分からなくても内容が理解でき、とても面白いです。観客参加型の公演なのでステージに上がったり、一緒に声を出したり、手拍子をしたりなど、観客との一体感が生まれ、とても盛り上がりました。
②ソウルスカイ、ロッテワールド
ソウルスカイは、ロッテワールドタワー内にある韓国No.1の高さを誇る展望台です。高さは555mで世界で5番目に高い建物です。エレベーターで展望台に上がると一面ガラス張りで韓国の首都圏一帯を見渡せるような絶景です。下にはロッテワールドがあります。とても大きなショッピングモールで、水族館や服、コスメ、飲食店など色々なお店があり、何時間もいられます。
③エバーランド
エバーランドはディズニーランドのようなテーマパークです。乗り物や動物園、いろいろなお店があります。ここで私はカチューシャを付け、アメリカ人のレイと仲良く、たくさん巡りました。レイも僕もジェットコースターに乗れないのでメリーゴーランドや動物園に行き楽しみました。
④野球観戦
私は日本のプロ野球以外に海外の野球を見たことがありませんでした。WBCでも因縁の相手とされている韓国。私は野球をするのも観るのも好きなので、韓国のプロ野球観戦をとても楽しみにしていました。まずは日本と同じく国家が流れて試合が始まりました。韓国の応援は日本と全く違いました。おじさんがマイクでずっとしゃべり、音楽に合わせてチアガールが踊り応援します。これはこれで楽しかったです。結果は8-4で応援しているチームが勝ちました。いつか応援していた選手がWBCの舞台に立ち、日本代表のライバルになる日が来るのを楽しみにしています。
お別れパーティー
最終日の前日、檀国大学校のインターンのリオがお別れパーティーを開催してくれました。
お店では韓国料理やおでん、ポテトが並べており、みんなで最後の夜を楽しみました。
初めは今まで関わってくれた人達と話をして、このプログラムも終わっちゃうんだなと寂しくなりました。しかし後半は音楽に合わせて歌って踊ってみんなで騒ぎました。帰りはバスがなくなり2時間かけて寮まで歩いて帰りました。帰り道もたくさん話し、あっという間に寮に着きました。これも今では、楽しい思い出です。
自由行動
授業や学校のアクティビティとは別に、休みの日は、いろんな場所に遊びに行きました。主な交通手段はバスと地下鉄です。学校からソウル市内まではバス1本で行けるので、気軽に行くことが出来ます。
特に楽しかった2日間を紹介します。
8月13日、徳島文理大学にも来ていた韓国人のテホ君がドライブに連れて行ってくれました。僕が死ぬまでに1回は食べてみたかったカンジャンケジャンのお店にも連れて行ってくれて、食べ方も教えてくれました。その後、釣り堀やカフェに行き、帰りは日本の曲を熱唱しながら寮まで送ってくれました。
8月20日、檀国大学校と水原大学校の学生と弘大に行きました。皆さんは、2023年7月に徳島文理大学の日本語・日本文化研修に参加するため、徳島に10日ほど滞在していて、その時に仲良くなった学生たちです。
みんなでショッピングをしたり、カラオケに行ったり、プリクラを撮ったり、チーズタッカルビを食べたり、楽しいことをたくさんしました。政治では、よく日本と韓国は揉めているけど、学生同士はこんなにも仲良くできてとても幸せでした。
食文化
韓国でしか食べられないようなものをたくさん食べました。その中でも特に美味しかったものをいくつか紹介します。
カンジャンケジャン
これは絶対に食べて欲しいです。独特なタレと甘いカニがとても美味しいです。特に甲羅にご飯を入れて食べるのは絶品です。
サムギョプサル
ただ豚肉を焼いて食べるだけなのになぜあんなに美味しいのか不思議です。お店によって全く味が違うので、食べ比べをしてみるのもいいのかもしれません。
チュクミ
これはイイダコのことで、鍋に入れてもよし、サムギョプサルと一緒に焼いてもよし。甘くて食感もとてもいいです。
チーズタッカルビ
日本でもお馴染みの料理ですが、食べ方が少し変わっていました。デカい鉄板で運ばれてきた鶏肉を、まずはそのまま食べます。次にチーズをかけて食べます。最後に食べ終わった鉄板にお米を入れてチャーハンにして食べます。1つの料理でいろいろ楽しめて美味しかったです。
驚いたこと
バス
韓国はとてもバスが多いバス社会です。バスには2桁〜4桁の数字が行き先毎に書かれています。韓国のバスは日本のバスと違って、お客さんが乗った瞬間すごい勢いで出発します。そして運転の途中にバス停ではないコンビニの前に止まり、運転手がトイレに行ったりします。これは韓国では当たり前のようです。韓国のバスに乗ってみて日本のバスは安心安全で凄いんだなと思いました。
お店の飲み物置き
韓国人の多くはタンブラーや飲み物を持ち歩きます。なのでお店の入り口にはその飲み物を置く棚があるのです。日本にはない風景だったので新鮮で面白かったです。
チヂミとマッコリ
韓国では雨の日はチヂミとマッコリというのが風習だそうです。理由としては、ポツポツと雨の降る音がチヂミを焼くときの音に似ているからや、農業が主流だった時代に雨が降ると農作業ができないので、家にあるもので簡単に作れるチヂミと、当時農民たちの間でもポピュラーだったマッコリを一緒に飲みながら雨が上がるのを待っていたという説などがあります。
日本では天候によって食べるものが決まったりしていないので面白い文化だなと思いました。
川辺でラーメン
韓国では漢江公園でラーメンを食べる、ハンガンラーメンというものがあります。川の橋から噴水が出ているのをラーメンを食べながら観るという風習があるそうです。インスタント麺を作るお皿や機械があり、ピクニックに最適な場所です。
まとめ
今回韓国に行って、多くのことを学びました。ご飯も美味しく、人は優しく、何よりも交友関係が広がりました。多くの人と仲良くなれ、留学をしないと出来ないような経験がたくさん出来ました。日本に帰ってきてからもすぐ韓国に戻りたくなるくらい最高の思い出になりました。最後に韓国で1番使った言葉を、、、、
배고파 죽겠다!!! (お腹が空いて死にそう!)