公開日 2025年06月21日
養護教諭を目指す学生たちが主に受講している「救急処置及び看護法Ⅰ」の授業の1コマを紹介します。
今回は理学療法学科の柳澤幸夫先生を講師にお迎えし、車椅子移動支援の基本から災害時の避難援助に至るまでご指導いただきました。
でこぼこ道、上り坂・下り坂、クレーチング、段差、砂利道・・・私たちにとっては日常の風景も、車椅子での移動となると注意が必要な場面ばかりです。
災害時には、がれきの上を移動したり、垂直避難を行ったりすることも想定されます。
講義の後半では、館内に設置された6種類の障がい物(クレーチング・砂利・段差・液状化・がれき・階段)を用いて、実際に車椅子に「乗る」、「支援する」の両方を体験しました。
一次救命処置や応急手当の実技の際と同様、学生たちは自然と声掛けを行いながら取り組み、「乗る」ことで不安を感じ、「支援する」ことで責任の重みを実感したようです。
模擬体験を通して、学生たちは「寄り添いながら支援する」大切さ、また日常の中にあるバリアに気づき、誰もが安心して暮らせる多様性の理解と支援の視点も深まりました。
こうした学びは、養護教諭を目指す学生にとって、子供たちと向き合う上でかけがえのない力、確かな土台となるはずです。