公開日 2025年12月25日

アメリカ・メジャーリーグで理学療法士として活躍する本学卒業生、伊藤憲生さんをお迎えし、徳島文理大学にて特別講演を開催しました。
伊藤さんは、徳島文理大学を卒業後、日本国内の医療現場やプロ野球チームで経験を積み、現在は世界最高峰の舞台で選手を支える理学療法士として活躍されています。
今回は、母校である徳島文理大学の学生に向けて、これまでの歩みや世界で働くことのリアルについて語っていただきました。
本講演には、理学療法学科の1年生から4年生まで多くの学生が参加。世界最高峰のプロスポーツの現場で理学療法士として働く卒業生から、貴重な経験談を直接聞く機会となりました。
世界最高峰の現場で求められる「理学療法士の役割」

講演では、ドジャースでの業務内容や、選手を支えるトレーナー・理学療法士の役割について紹介されました。
テレビやニュースでは試合や結果が注目されがちですが、その裏側では、選手一人ひとりのコンディションを日々細かく把握し、けがの予防やパフォーマンス向上を支える専門職の存在があります。
伊藤さんは、世界で活躍するトップアスリートほど「準備」を大切にしていること、そしてその準備を支えることが理学療法士の重要な役割であると語りました。
「派手ではない仕事」が信頼につながる

インタビューでは、学生時代に学んだ基礎知識や、地道な積み重ねが現在の仕事につながっていることにも触れられました。
「現場では、目立つ仕事よりも“当たり前を当たり前に続けること”が何より大切です。
小さな変化に気づき、選手のために何ができるかを考え続けることが、信頼につながっていきます」
この言葉に、将来医療・スポーツの現場を目指す学生たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
学生からの質問も多数|将来を考えるヒントに

講演後には質疑応答の時間が設けられ、
- トレーナーになるために学生時代にやっておくべきこと
- 伊藤さんが学生時代に人一倍頑張ったと自負していること
- 理学療法士として大切にしている考え方
など、多くの質問が寄せられました。
伊藤さんは一つひとつの質問に丁寧に答えながら、
「今やっている勉強や実習は、必ず将来の自分を助けてくれる」
と、後輩である学生たちに温かいメッセージを送りました。
理学療法学科の1年生から4年生までが参加した今回の講演について、伊藤さんは「母校の学生の皆さんにとって、少しでもモチベーションにつながれば」と語ります。
講演では、世界で活躍する中で学んだことや、自身の経験がどのように財産となっているのかを率直に伝え、学生たちからも多くの質問が寄せられました。
卒業生の活躍が、次の世代の力に

徳島文理大学では、卒業生が国内外のさまざまな分野で活躍しています。
今回の特別講演は、本学での学びが世界につながっていることを改めて実感できる機会となりました。
今後も徳島文理大学は、学生一人ひとりの挑戦を支え、社会で活躍できる人材の育成に取り組んでまいります。
講師プロフィール

保有資格
- 2016 国家資格 理学療法士免許取得
- 2020 運動器・スポーツ認定理学療法士 取得
- 2020 NSCA-CSCS(全米S&Cスペシャリスト)取得
経歴
2016 徳島文理大学 保健福祉学部 理学療法学科 卒業
2016 医療法人慈和会 吉田整形外科病院 入職
2020 運動器・スポーツ認定理学療法士 取得
2020 医療法人慈和会吉田整形外科あいちスポーツクリニック
2023 千葉ロッテマリーンズ 入社
2024 千葉ロッテマリーンズリハビリ部門 チーフトレーナー
2024 千葉ロッテマリーンズ 退団
2025 ロサンゼルス・ドジャース 入団 現在
現役職 メジャーリーグ アシスタント・フィジカルセラピスト
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