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青ノリ養殖に被害を及ぼす珪藻の繁殖抑制技術を確立ー珪藻除去作業を大幅に軽減ー

公開日 2025年06月18日

青ノリ養殖に被害を及ぼす珪藻の繁殖抑制技術を確立
ー珪藻除去作業を大幅に軽減ー

 徳島文理大学(徳島県徳島市/学長:梶山博司)と鴨庄漁業協同組合(香川県さぬき市/代表理事組合長:山本浩智)は、青ノリ養殖に関する共同試験をおこない、青ノリの成長を妨げる珪藻の繁殖抑制技術を確立しました。

青ノリ養殖は、前工程で漁網に種ノリを定着させ、後工程でその漁網を養殖海面に張り出します。

前工程の試験では、徳島文理大学が開発した「光合成を促進する特殊光」を太陽光に追加して照射しました(図1)。

その結果、「特殊光」照射で漁網には濃淡色の種ノリがびっしりと成長しました(図2)。

一方、太陽光のみの漁網は淡い緑色でした。

海上での後工程で3週間ほど養殖したところ、漁網への珪藻出現はほとんどなく、漁網全体から良質の青ノリを収穫できました。

前工程の段階で、種ノリが漁網の目地の奥まで密生していたので、珪藻が繁殖する余地がなかったと推定しています。

今後も両者は試験データを蓄積して、ノリ養殖産業全般の活性化に応用する計画です。

図1 図2

お問い合わせ先

徳島文理大学
学長 梶山 博司