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【高松駅キャンパス】茶室「正庵」披きと千宗室御家元によるご講演を開催しました

公開日 2025年05月30日

― 茶道を通して、心を磨く学びの場が誕生 ―

茶室「正庵」 正庵

2025年5月29日(木)、徳島文理大学高松駅キャンパスに新たな学びと交流の場として茶室「正庵(しょうあん)」が完成し、扁額除幕式および初席を執り行いました。

この特別な日には、裏千家家元・千宗室御家元様をお迎えし、多くの関係者や学生とともに、茶の湯の心に触れるひとときを過ごしました。

「正庵」茶室披き ― 学びのキャンパスに日本文化の薫りを添えて

茶室「正庵」は、高松駅キャンパスに通う学生たちが日本の伝統文化である茶道を実践的に学べる空間として整備されました。

除幕式 正庵前での記念撮影

除幕式では、村崎文彦理事長よりご挨拶を申し上げたのち、千宗室御家元様にご挨拶をいただきました。

その後、茶室名「正庵」の扁額除幕を行い、関係者の皆様とともに記念の初席へ。

初席では、村崎明子理事長夫人による点前が披露され、茶道部の学生5名が半東や水屋、下足番として参加。

村崎明子理事長夫人によるお点前2 村崎明子理事長夫人によるお点前

普段の練習の成果を発揮し、緊張感の中にも凛とした姿勢で役割を果たしました。

学生と御家元様の集合写真

千宗室御家元によるご講演「利休居士の茶の湯 〜引き算の心得〜」

千宗室御家元によるご講演「利休居士の茶の湯 〜引き算の心得〜」

茶室披きの後は、キャンパス内のムラサキキネンホールにて、千宗室御家元様による特別講演を開催しました。
演題は「利休居士の茶の湯 〜引き算の心得〜」。
高松駅キャンパスの1年生全員をはじめ、教職員、茶道部学生、淡交会関係者、本学の茶道指導者など、約550人がご講演に耳を傾けました。

講演では、茶の湯における「引き算」の美意識や、日常生活にも通じる心構えについて、分かりやすく、時にユーモアを交えてお話しいただき、参加者一同、深く感銘を受けました。

本格的な点前解説で、茶の湯の奥深さに触れる

裏千家の山本宗知業躰様による点前解説 裏千家の山本宗知業躰様による点前解説2

続いて、裏千家の山本宗知業躰様による点前解説が行われ、実演を交えながら茶道の所作や意味を丁寧にご説明いただきました。

点前の実演には、高松駅キャンパス茶道部の学生が参加しました。

裏千家の山本宗知業躰様による点前解説3

聴講した学生たちは熱心にメモを取り、日頃の学びに加えて、茶道が持つ奥深い精神性と所作の美しさを改めて実感する貴重な機会となりました。

今回の茶室「正庵」披きを通して、徳島文理大学高松駅キャンパスに新たな「心を育む場」が加わりました。

今後も茶道部の活動や教育プログラムの一環として活用し、学生たちが日本文化に親しみながら、人としての成長につなげていけるよう努めてまいります。