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(研究発表)タデ藍インジゴ染料の増産技術を確立

公開日 2024年05月20日

徳島文理大学(徳島県徳島市/学長:田村禎通)理工学部ナノ物質工学科では、独自開発した特殊LED光による農作物の収穫量アップ技術の研究をおこなっています。
この度、特殊LED光が、タデ藍の生葉に含まれるインジゴ染料を2倍以上に増量させる仕組みを解明しました(注1)。

 

タデ藍の栽培試験は屋内で行いました。白色LED灯の消灯後にきわめて暗い特殊LED光を一定時間だけ照射すると葉の枚数が1.8倍に増加し、
生葉の総重量が2.3倍に増加することを見出しました(図1)。図2に示すように、藍染染料色素であるインジゴは葉に含まれるインジカンから得られます。
そこで葉に含まれるインジカン量を調べたところ、一株あたりのインジカン重量が2.3倍に増加することを明らかにし、一株あたりのインジカンの総重量と
葉の総重量は特殊LED光照射によって常に同じ比率で増加することをこの研究で見出しました。インジカンはグルコースとインドキシルの化合物であり、
インジカンの増加にはグルコースの増加が関係しています。そのため、これは図3に示すように特殊LED光で光合成速度が2倍以上に増加したことの証拠になります。
さらに、特殊LED光が光合成遺伝子を発現することで、光の吸収量が上がる新規な光合成メカニズムも提案しました。今後は、本技術を用いて、
減少傾向にある徳島県の藍染料の増産に貢献したいと考えています。

 

 

ナノ3

ナノ4  ナノ5