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徳島文理大学が取り組む大豆の水耕栽培研究が成果を上げています

公開日 2025年07月17日

 旧キャンパスでの栽培の様子3

~旧キャンパス跡地を活用した新たな地域連携のかたち~

徳島文理大学では、香川県さぬき市の旧キャンパス跡地を活用し、「大豆の水耕栽培」に関する研究を進めています。

これは、食料自給率の向上や環境負荷の軽減を目指した取り組みであり、地域資源の再活用としても注目されています。

この研究を主導するのは、薬学部の山本博文教授です。

旧キャンパスでの栽培の様子5

山本教授は、植物の生理機能や栽培技術に関する応用研究を長年行っており、今回のプロジェクトでは、日射量や水分、温度を制御できる環境下での大豆の栽培に取り組んでいます。その結果、従来の露地栽培と比べて最大で約2.6倍の収穫量を確認するなど、安定的かつ効率的な生産技術の構築が進んでいます。

さらに、今回の水耕栽培では、本学学長・梶山博司教授が開発したパルス光照射技術を活用しています。

この技術は、植物の光合成を促進する目的で開発されたもので、光の波長や照射タイミングを制御することにより、植物の成長を効率化させることができます。

学内の研究シーズを連携させることで、より実用的な成果へとつなげています。

本研究は、発酵食品などで知られるマルコメ株式会社との共同研究としても進められており、大学と企業が連携して新しい農業技術の実現を目指す取り組みとして注目されています。

旧キャンパスでの栽培の様子4

今後はさらなる技術改良と社会実装に向けた検討を進めていく予定です。

さぬき市にある旧香川キャンパスは、2025年に高松駅キャンパスが開設されたことにより教育機能を移転しましたが、現在は本学の研究フィールドとして新たに活用されています。

徳島文理大学は、これからも学内の知見を融合させた研究と、地域に根ざした取り組みを通じて、持続可能な未来の創造に貢献してまいります。

 

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