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第19回卒業生リモート研修会が行われました.

公開日 2022年09月15日

毎月行われている卒業生リモート研修会が,うまく起動に乗っています.

卒業生から研修会レポートが送られてきたので,ご紹介いたします.
 

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2022/9/13(火)19:00~20:30

テーマ :「臨床での力学応用」

講 師 : 芥川 知彰先生(教員)
 
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・卒業生発表

テーマ :「当院ICUのリハビリテーションの現状と課題 〜早期離床、PICS〜」

講 師 : 久次米 里衣 先生 (2期生:徳島県立中央病院)
 
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テーマ :「末期肺がん患者に対するリハビリテーション」

講 師 : 鏡原 僚太 先生(5期生:社会医療法人近森会 近森病院)

 

レポート:6期生 西野 有紀(田岡病院)
第19回の卒業生リモート研修会を開催しました.今回の徳島文理大学の教員は,芥川知彰先生で「臨床での力学応用」というタイトルで講演していただきました.先生には力学について一から教えていただき,研究結果と照らし合わせて説明していただくことによって学生時代苦手意識のあった力学がおもしろいものであると感じました.力学を理解することで理学療法を提供する上で目的や対象者についてさらに考えることができるのではないでしょうか.
徳島県立中央病院の久次米 里衣先生には,人工呼吸器管理症例の早期離床に向けたプロトコルについて講演いただき,難しい内容でしたが,プロトコル作成によって早期離床が図れたことや他職種の意識の変化があったことにプロトコル作成の必要性を感じました.今後プロトコルを実践しその後の在院日数やADL,精神面等のアウトカムについても非常に気になる内容でした.
また,近森病院の鏡原 僚太先生には末期がん患者に対するリハビリテーションついて講演いただきました.QOLを重視し患者様の希望に沿いつつ病状を考慮したゴール設定やリハ職から積極的に他職種と連携していくことの重要性を感じました.柳澤先生から病棟内での連携以外にも在宅の視点や最期の看取り方も考えていくことが必要であることをアドバイスいただき,有意義な講演会となりました.
芥川先生,久次米先生,鏡原先生,お忙しいところ,発表していただき誠にありがとうございました.

 

レポート: 田上 友希(同窓会副会長、3期生:徳島赤十字病院)

今回の徳島文理大学の教員は芥川知彰先生で、臨床で非常に大切な要素である「臨床での力学応用」というタイトルで講演していただきました.

「力学」と聞くと、苦手意識のある先生も多いと思いますが、力学の基礎から始まり、人体や運動学、実際の筋力トレーニングでの力学の使用方法と進めてくださったため、非常に理解がしやすく、明日からの臨床に活かせる内容でした。

卒業生の発表では、徳島県立中央病院の久次米 里衣先生には,自身の病院で行っているICUでのリハビリテーションの現状について話していただき、様々な論文の知見や早期離床の問題点を発表していただき,独自のプロトコールの作成を行っているなど、かなり活発に働かれており刺激を受けたセラピストも多かったと思います。
また,近森病院の鏡原 僚太先生には末期肺がん患者に対するリハビリテーションという内容で発表していただき、どんなことが患者様にとって良いのかを考え、最善策を実行するためには、自身の知識も重要ですが他職種を巻きこむことも必要であるということも発表していただき、聞いていた先生方の臨床にも活かせると感じました。

また、教員の先生や卒業生の質問やアドバイスもあり非常に有意義な時間となりました.
芥川先生、久次米先生、鏡原先生、お忙しいところ、発表していただき誠にありがとうございました。