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実験実習の年末風景

公開日 2017年12月25日

今年も年末を迎え、クリスマスイブの日から学生は冬期休業に入りました。
年が明けるといよいよ各学年とも授業は終わりに近づき、学期末特有の雰囲気が強まってきます。

 

さて、当学科では、1年のときに基礎的な学力や知識を身に付けた後、2年や3年でそれに基づいた様々な実験や実習を行うことにより実践的な能力を高めて4年に進級し、国家試験などを視野に入れた最終過程に入ります。
 
そこで、今回の記事では実践的活動を活発に行っている2年生と3年生の実験・実習の年末風景をご紹介しようと思います。
 

2年生は前期に行った回路の講義や実験の知識をベースにして、医用電子工学の実験を行っています。
写真は、LED(発光ダイオード)と光センサを組み合わせた回路を作成し、肌に照射した光の反射量を計測している様子です。ハンドクリームなどで肌に潤いを与えると反射が大きくなることが確かめられたようです。

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次の写真は、羽根のついたモータにストローで息を吹きかけ、モータから発生する起電力を増幅して計測し、努力性肺活量に準じた息の強さが測定できないか試しているところです。

出力電圧の安定化などに工夫が必要とのことです。

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さらに、その他にも圧力センサによるピンチ力計測、CR回路による反射能力計測、運動や緊張による人間の抵抗値の変動計測など、計測回路を自分たちで組み立て、収集データを分析する取り組みなどが行われていました。

年明けにそれぞれのチーム毎に発表会を行う予定です。

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3年生は病院内での臨床検査や診断に即した実習を前期から継続的に行っています。

年末のこの時期は実際に患者さんを想定した接遇なども含め、様々な装置を操作して画像撮影全般にわたる実習を行います。
写真はMRIの寝台や画像コントローラの操作トレーニング、CTやX線診断装置で患者さんの適正な姿勢について検討している様子です。
臨床の場における医療行為はミスのない判断やアクションが必要ですので、学生の皆さんが集中して真剣に取り組んでいることがよくわかり、こちらにも緊張感が伝わってきます。

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また、この演習ではX線撮影フイルムをトレースして解剖学的知識を正確にするためのトレーニングなども行っています。

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以上にご紹介した風景はほんの一部ですが、年末を迎えて実験や実習は総仕上げのような段階を迎え、楽しい中にも真剣な雰囲気が感じられます。
 
このような実験実習を通して、生きた知識をたくさん身に付け、将来の活躍に結び付けてほしいと思っています。

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保健福祉学部 診療放射線学科