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学外実習(香川県社会福祉総合センター)を行いました。

公開日 2018年07月13日

本年度も昨年に引き続き、香川県社会福祉総合センターで学外学習を行いました。

この体験学習は、1年生前期の科目「早期医療体験学習A」で、医療人としての心得やマナー、基本となる行動やコミュニケーションをとるために必要な心構えを身につけることを目的として毎年実施しています。

 

【高齢者疑似体験】
荷重チョッキを着用し、手足に重りや関節を曲げにくい肘サポーターを装着し、視界が極端に悪くなる白内障体験ゴーグルを装着するなど、高齢者の身体状況を模擬した状態で「「新聞を読む」「階段を下りる」「買い物をする」などの行動に挑戦しました。体験することで、加齢による身体的な変化を知り、高齢者の気持ちや介護方法などを体験的に学びました。

 

【車いす体験】
車いすの使い方には気をつけなければいけないことがたくさんあります。
昨年に引き続き、施設の方に、車いすの講習をしていただきました。
車いすは乗る人だけでなく介助をする人の負担も軽くする必要があります。
また、車いすのしくみだけでなく、車いすの押し方のコツ、車いすに乗っている人は不安がっているので、これから何をするか、介助者は声掛けをするなどしっかりと配慮してあげることが大切と学びました。

 

■当日の様子■

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高齢者疑似体験装具を装着中です。
装着すると75歳から80歳くらいになった状態となり、ひとつひとつの行動が大変です。

 

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階段の上り下りを体験中です。
普段、何気なく上がったり下りたりしている階段がとても恐怖で、視界が悪いため少しの段差でもつまずいてしまった。
高齢者の大変さが分かった。困っている方がいたら手助けてあげたいと思った。

 

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買い物をしている様子です。
高齢者の特徴を疑似体験した状態で広告(チラシ)を見たり、飲み物を買うことを体験しました。
財布から小銭をつかむのも、もちろん、小銭の種類が全く分からず介助の人に聞いてやっとわかる位でした。何をするにも時間がかかりました。

 

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高齢者の手指の感覚・温覚・握力などの低下した状態を体験しています。
高齢者は動きがゆっくりで、耳が聞こえづらいなどと初めから決め付けている部分があった。
しかし、実際に体験してみると、自分が思った以上に身体や指先が動かしにくく、細かい作業がとても難しかった。

 

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車いすを押してみると、ちょっとした段差にも苦労しましたが、教えられたコツを生かし、また乗っている人への言葉がけをしっかり行いながら、より、快適に車いすに乗ってもらえるよう介助できるようになりました。

 

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座位姿勢を保つのが困難な患者さん向けの車椅子を体感しているところです。
福祉用具コーナーでは、靴、食器類、杖、シルバーカー、車いすなどの福祉用具の種類や特徴・工夫、利点などについての説明を受けました。
用具一つ一つに使用する方の利便性を考えた作りとなっていることに驚きました。

 

高齢者疑似体験や車いす体験を通して、
参加した学生からは、
「自分の想像以上に患者様や高齢者の負担を実感した」
「介助してくれる人の優しさがうれしかったので、自分から手をさしのべられる人になりたい」
など、自らが体験することによって新たな気づきや想いが得られたとの感想が聞かれました。
医療を受けることの多い高齢者の身体的機能低下や心理的変化を体感したことで、患者様や高齢者の方々の目線に立つことの重要性を多く学んだ学外学習でした。

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保健福祉学部 臨床工学科