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​早期医療体験学習A ~高齢者疑似体験・福祉設備について学ぶ~

公開日 2017年07月14日

本年度も昨年に引き続き、香川県社会福祉総合センターで学外学習を行いました。
この体験学習は、1年生前期の科目「早期医療体験学習A」で、医療人としての心得やマナー、基本となる行動やコミュニケーションをとるために必要な心構えを身につけることを目的として毎年実施しています。

 

【高齢者疑似体験】
高齢者疑似体験装具(特殊眼鏡や手足の重りなど)を装着して、高齢者の日常生活動作を体験することで、加齢による身体的な変化を知り、高齢者の気持ちや介護方法などを体験的に学びました。

 

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白内障の視野を体験中です。
若い学生が着用しているので、あまり苦痛がないように見えますが、視力や聴力などの感覚機能が制限されたり、手足の関節の運動が制限されるので、装着すると75歳から80歳くらいになった状態を急に体験しているため結構きつい演習です。

 

介助者がいないと階段の上り下りも辛いことを経験し、こんなに大変だったのか?と高齢者の方に対する認識が大きく変わりました。
高齢者や障がいのある方の辛さや大変さを身をもって体感する貴重な機会となりました。

 

【車いす体験】
車いすの使い方には気をつけなければいけないことがたくさんあります。
昨年に引き続き、施設の方に、車いすの講習をしていただきました。
車いすは乗る人だけでなく介助をする人の負担も軽くする必要があります。
また、車いすのしくみだけでなく、車いすの押し方のコツ、車いすに乗っている人は不安がっているので、これから何をするか、介助者は声掛けをするなどしっかりと配慮してあげることが大切と学びました。

 

車いすを押してみると、ちょっとした段差にも苦労しましたが、教えられたコツを生かし、また乗っている人への言葉がけをしっかり行いながら、より、快適に車いすに乗ってもらえるよう介助できるようになりました。

 

体験した学生からは、「実際に車いすに乗ってみて初めて怖さや不安さが良く理解できた」とか「今後、高齢者の方と接する際には、自分ができる手助けを進んで行っていきたい」などの感想が聞かれました。

 

日ごろ体験するこのない高齢者疑似体験や車いす体験を通して、相手への思いやりや医療人としての心構えなど多く学んだ学外学習でした。

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保健福祉学部 臨床工学科