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「人工心肺業務と心臓カテーテル業務の実際について」と「PMDAにおける医療機器承認審査の実際について」の講演会

公開日 2017年01月24日

1月20日(金)に臨床工学科3年生を対象に2つのテーマで特別講演会を行いました。

本日の講師は、高知大学附属病院臨床工学部副部長/臨床工学技士長 村上 武先生(右)と高知医療センター臨床工学技術部 臨床工学科副科長 岡田 恒典先生(左)です。

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岡田先生から「人工心肺業務と心臓カテーテル業務の実際について」というテーマで、臨床工学技士の主な業務である循環器関連の業務に関する内容で講演いただきました。
心臓手術は心臓を止める必要がありますが、心臓を止めている間に臨床工学技士が、患者さんの心臓の代わりを行う業務が人工心肺業務です。心臓カテーテル業務では、不整脈や冠状動脈(心臓に酸素を送る血管)の検査や治療に関わる業務です。
これらの業務について、手術室やカテーテル室で行われている事を、臨床工学技士が行っていることを、具体例も含めて丁寧に教えて頂きました。

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村上先生からは「PMDAにおける医療機器承認審査の実際について」というテーマで、医療機器が開発から臨床使用に至るまでの流れを講演いただきました。
今日の医療では、医療機器が欠かせません。また、医療機器は日々進歩しています。
しかし、医療機器を開発して、医療現場で使用するためには医療機器承認審査に合格する必要があり、その審査を行っている機関が、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)です。医療機器開発には、その治療や原理などに詳しい臨床工学技士が関わることがあります。
せっかく新しい医療機器を開発しても、PMDAの審査で医療機器の承認を受けなければ患者さんの治療には使えません。村上先生は、PMDAでの実際の承認審査を行われており、PMDAでのご経験を分りやすく御話頂きました。また、村上先生は本学の大学院を修了させております。

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両テーマとも、これから臨床工学技士を志す学生さんにとって、就職の幅を広げる良い講演会でした。

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