2016年1月9日(土) 平成27年度FD委員会[衛生分野]を開催しました。

2016/01/18

FD委員会[衛生分野]

平成28年1月9日(土) FD委員会[衛生分野]を松山大学薬学部にて開催しました。

◆日時:平成28年1月9日(土)13:50~16:20
◆場所:松山大学文京キャンパス薬学部9号館(薬学部棟)2階920番教室
◆出席者(敬称略):
[徳島文理大学薬学部]・・・・・鈴木 真也
[徳島文理大学香川薬学部]・・・野地 裕美
[徳島大学薬学部]・・・・・・・田中 保
[松山大学薬学部]・・・・・・・舟橋 達也、田邊知孝

 

 OBE(outcome based education)を基盤とする衛生薬学分野の新コアカリの実施状況に関する報告と現時点での課題や問題点等について、パワーポイントや配布資料を用いた紹介と質疑応答、討論が行われた。

1. 松山大学薬学部・・・舟橋 達也
 松山大学薬学部における衛生薬学分野の新コアカリの実施状況と、ラセン型モデルを用いた衛生系科目と「薬剤師として求められる基本的な資質」との対応について説明が行われた。松山大学では2012(平成24)年に大幅なカリキュラム見直しを行っており、2015(平成27)年からの新コアカリ対応は、その見直しされたカリキュラムの中で対応していることが報告された。講義での工夫として教材を松山大学moodle2にアップロードしていることや宿題・講義中の口頭試問の実施等の取り組みについて紹介があった。

2. 徳島文理大学薬学部・・・鈴木 真也
 徳島文理大学薬学部における新コアカリ対応のカリキュラムに関する説明と旧カリキュラムとの比較について説明が行われた。また、講義では1問1答形式の演習を取り入れるなど学生が講義内容の理解を深めるように工夫されていた。また、感染症法で規定されている感染症について各学生に資料をまとめさせて、その資料を配布していることについても紹介があった。

3. 徳島文理大学香川薬学部・・・野地 裕美
 徳島文理大学香川薬学部における衛生薬学分野の新コアカリの実施状況と、ラセン型モデルを用いた衛生系科目と医療人を養成するための「薬剤師として求められる基本的な資質」との対応について説明が行われた。講義科目と連動させた演習の導入や研究マインドを熟成させるために希望者に対して1年次後期から研究室にて研究活動に従事させている取り組み等について紹介された。PBLやTBL等のアクティブラーニングについての取り組みについても意見交換が行われた。

4. 徳島大学薬学部・・・田中 保
 新コアカリと旧コアカリとの比較が行われ、新コカカリで新たに加えられた文言について紹介がなされた。新コアカリで新たに加えられた文言であっても、既に多くの教科書で記述がなされており、新たな項目として追加の必要がないことを指摘された。さらに、衛生薬学の内容で不明瞭な項目をいくつか列挙し、説明がなされた。

 共通の課題として、新コアカリでの知識・技能・態度のうち態度の項目についての対応が話し合われた。態度の項目については、記述式の試験を実施することやレポートで態度の内容に関する項目について記述させることで評価すること等が具体例として挙げられた。

2016.衛生