2016年2月25日(木) 平成27年度FD委員会[実務分野]を開催しました。

2016/02/29

FD委員会[実務分野]

平成28年2月25日(木) FD委員会[実務分野]を香川県サンポート高松にて開催しました。

◆日時:平成28年2月25日(木)13:30~16:00
◆場所:香川県サンポート高松 66会議室
◆出席者(敬称略):
[徳島文理大学薬学部]・・・・・京谷庄二郎、吉岡三郎
[徳島文理大学香川薬学部]・・・二宮昌樹
[徳島大学薬学部]・・・・・・・川添和義

 

議題:OBEを基盤とする新コアカリの各薬学部の実施状況

 徳島文理大学香川薬学部では、早期体験学習について、薬剤師の心構えとしてフィジコを使ったフィジカルアセスメントを1コマ、救急医療学としてAED研修などを2年後期に組み込んでいる。また、SBOヒューマニズムで地域医療学1、2、3として2年後期、3年集中講義を計画し、講義と実習を半々とし福祉・行政体験あるいは不自由体験などを実施する予定である。フィジカルアセスメント講義を3年後期の医薬品安全性学で1コマ、4年通年のチーム医療学で3コマと増やしている。

 徳島文理大学薬学部では、改訂コアカリのF薬学臨床のSBOを網羅した講義で構成されている。早期臨床体験は、すでに終了し、特に変更はなかった。これは開始当初よりSGDを取り入れた新コアカリに沿ったカリキュラムで構成されていた。また、来年度の新カリ1年生には新たにTBL方式を、新カリ2年生には前期から講義とTBLを組み合わせた授業を開始し、すでに旧カリの3年および4年後期の演習講義の中でPBLによる授業形態を取り入れており、これらと暫時置き換えることで積み上げ式のアクティブラーニングを展開しようと計画されている。

 徳島大学薬学部では、まだほとんど手をつけていない状態である。医学部が先導的に勧めおり、グローバルな医師養成として国際基準に対応した医学教育(カリキュラム)が求められている中で、学部横断型の専門職連携教育(IPE)がチーム医療、NST、臨床治験などで行われている。早期臨床体験では、座学としての災害時医療の中でDMAD、トリアージなどについて講義し、さらに詳細については4年時に行っている。
4年の実務実習事前学習として学生に現場サイドの生きた情報伝えるため、コミュニティファーマシーの先生方のOTC、セルフメディケーションなどに関する講義を組み込もうと考えている。生物統計学は、4年時に医薬品経済学の中で医療統計として教えている。

 

議題:新コアカリキュラムにおける実務実習の対応について

 中国四国調整機構では、実務実習を円滑に実施するためには実施計画の機構内での標準化が不可欠であると考えにより、機構内でのWG会議を立ち上げ、平成30年、31年度実務実習シミュレーション、スケジュール作成、評価法(ルーブリック評価)、病院薬局の連携方法などについて検討を行っている。
各大学では、策定された標準的な実習案に基づいて実習を計画する予定である。

また、補足的に以下のような意見もあった。
・「代表的な疾患」8疾患の中でも精神神経疾患の実習施設での捉え方に食い違いがある。実際は、精神神経用剤の処方があり、病院ではベットサイド、薬局では窓口での服薬指導が体験できればクリアーできる。
・薬局でのSBO分類において、終末期および緩和は在宅医療の中にまとめられている。
・地域活動には、健康セミナー、スポーツファーマシストなどの活動も含まれる。
・大学はSBOについて十分理解し、薬局に説明をするとともに不十分な部分は、ある程度大学で負担すべきである。

 

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