2012年12月17日(月) 平成24年度FD委員会[衛生分野]を開催しました。

2012/12/17

FD委員会[衛生分野]

平成24年12月17日(月) FD委員会[衛生分野]をサンポート高松にて開催しました。

◆日時:平成24年12月17日(月)13:00~17:00

◆場所:サンポート高松 5F 52会議室

◆参加者:
[徳島文理大学薬学部]・・・・・鈴木 真也
[徳島文理大学香川薬学部]・・・野地 裕美
[徳島大学薬学部]・・・・・・・田中 保
[松山大学薬学部]・・・・・・・牧 純

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◆会議の要旨

 はじめに各学部の衛生系SBOに対応する講義、実習内容の現状、講義手法として工夫している点を、各学部の委員がそれぞれ報告した。

  1. 徳島文理大学薬学部では、3、4年生の間に、衛生系の講義が6講義と2つの実習(7日x 2)が行われている。講義手法として、1)講義毎の復習(演習)問題、2)穴埋め式のサブノート、3)予復習問題とリンクした学生の質問事項に対する個別回答、4)講義ビデオのnet配信による学生の予復習支援、など学生参加型講義の試みが紹介された。
  2. 徳島文理大学香川薬学部では、2,3年生を対象に、講義が5講義と1つの実習(127日)が行われている。講義手法として、講義毎の復習(演習)問題、書き込み式プリント配布、日常生活に結びつけた知識の提供などが挙げられた。
  3. 徳島大学薬学部では、2,3年生の間に、講義が3講義と1つの実習(7日) が行われている。限られた時間の中で、衛生系のSBOを網羅すると薄っぺらな講義となるため、学生の興味を引き出すポイントにしぼり、一部は学生の自主学習にゆだねている。
  4. 松山大学薬学部では、2,3年生の間に、衛生系講義が4講義と1つの実習(9日)が行われている。講義・実習で使用したスライドは講義終了当日に全学部共用のポータル上にアップロードし、復習しやすいようにしている。また、牧教授は薬学史という講義を薬学および文系の1年生向けに開講しており、薬物使用に関連する医学薬学の世界史、日本史を興味深く提供している。この内容は薬学生が化合物の薬効を史実の面から多面的にとらえ、知識を記憶にとどめるのに非常に効果的だと考えられた。このような講義は残り3学部ではわずかしか行われていないため、遠隔配信して共用すべき貴重な講義情報源になりそうである。

 総合討論では、衛生系講義共通の問題点に、1)講義内容に対する興味の薄さ、2)講義内容の大部分が教員自身の研究対象と異なることによる教員自身の講義内容伝達モチベーションの低下、3)国試対策以外の要素、学問そのものの面白さが伝わりにくいことなどが挙げられた。

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