2015年3月6日(金) 講演会「第3回四国四薬学部合同FD研修会」を開催しました。

2015/03/13

徳島大学薬学部 徳島文理大学薬学部 徳島文理大学香川薬学部 松山大学薬学部

 

医療人教育におけるモデル・コア・カリキュラムとアウトカム・ベースのカリキュラム構築

 

◆日 時:平成27年3月6日(金)午後2時30分~4時
◆会 場:松山大学薬学部 920教室
     遠隔授業システムを用いて
     徳島文理大学(薬学部・香川薬学部)、徳島大学薬学部にも同時配信
◆講 演:医療人教育におけるモデル・コア・カリキュラムと
     アウトカム・ベースのカリキュラム構築
◆講 師:小林直人
     愛媛大学教育・学生支援機構副機構長,
     教育企画室長,医学系研究科教授)
◆参加者:合計59名(徳島文理大学薬学部22名,同香川薬学部13名,
           徳島大学薬学部4名,松山大学薬学部20名)

 

 文部科学省大学間連携共同教育推進事業「四国の全薬学部の連携・共同による薬学教育改革」の中での取り組みとして平成26年度第3回合同FD研修会を開催しました。この研修会は、遠隔授業システムを用いて、徳島文理大学(薬学部、香川薬学部)、徳島大学薬学部、松山大学薬学部の4会場を結んで開催されました。第1部では、愛媛大学の小林直人先生を特別講師として松山大学薬学部の会場にお招きして、「医療人教育におけるモデル・コア・カリキュラムとアウトカム・ベースのカリキュラム構築」についてお話し頂きました。

 日本の薬剤師教育が臨床面を重視した6年生教育に移行すると共に、医療人教育に対する社会からの要請は高まるばかりですが、一方で18歳人口の減少等により学生の多様化や学力低下も指摘されています。小林先生は、そのような現状を踏まえて「従来の『学修目標』に基づく“教える側目線”のカリキュラムから、『学習成果(アウトカム)』すなわち出口を見据えた“学ぶ側目線”のカリキュラムへと自らを変革しなければならない」という視点に立って、話されました。

 また医療人としての「コンピテンシー」獲得のための手法としてのアクティブ・ラーニングや反転授業などの実例についてもわかりやすく話されました。講演後の質疑応答も活発に行われ、参加者からは「学習成果基盤型教育やコンピテンシーの意味がよくわかった」などという声が多く聞かれました。本連携事業では、このような四国四薬学部の合同教員FD研修会を継続して開催していくと共に、その成果を薬学生の教育に積極的にフィードバックしていきたいと考えています。

 

2014年度第2回四国四薬学部合同FD研修会-案内文-最終_01