公開日 2025年12月17日
テーマ:「徳島の食文化シラス編」
徳島文理大学 徳島キャンパスの地域連携センターが主催する特別ワークショップ、「とくしまサイコー塾②」が12月11日(木)に開催されました 。学生9名、教職員6名が参加し、徳島の宝である「シラス」について熱く考えました。
講演:元大手メーカー社員が漁業へ!
今回の講師は、有限会社竹内水産 常務取締役・CTOの竹内昌平 氏です。
竹内水産は、阿南市椿泊の新鮮な海の幸を提供しており、今年5月には徳島市万代町にシラス丼専門店「飛べシラス万代店」をオープンするなど、新しい挑戦を続けています。
竹内氏自身も、安定した大手電子機器メーカー から、家業である水産業にキャリアチェンジ したという、とってもユニークで熱い経験 の持ち主です。


講演テーマは「これから魚をどう売っていくか」。
- 水産業の「リアルな課題」: 魚を食べる人が減っていること(魚離れ)や、漁師さんの年収が下がっている現状、人手不足など、水産業界が抱える厳しい課題を分かりやすく説明していただきました。
- 「サイコー」な売り方: 消費者が本当に求めている売り方や、大手企業にはマネできない地方の会社ならではの差別化戦略など、貴重なビジネスの話を聞くことができました。
- 熱いキャリアチェンジ: なぜ安定した大手企業を辞めて水産業を選んだのか、そのキャリアチェンジの理由に、参加した学生たちは真剣に聞き入っていました。
実食&ワークショップ:シラス丼を食べながら考える!
講演の後は、絶品のシラス丼をみんなで味わいながら 、グループワークを行いました。
グループごとに、次の3つのテーマについて、「徳島をサイコーにする」ためのアイデアを発表しました 。
- シラスを食べたくなるPR案
- 若者が魚を食べる習慣をつけるには?
- 「徳島=おいしい海産物」と認知してもらうには?
学生たちからは、「若者が魚を食べる習慣をつけるには?」に対し、学食で海鮮メニューを追加するや魚の捌き方を教わるなど意見が出たほか、魚の栄養成分などの説明をするや釣りをして取れたてを食べるなどの意見が次々と飛び出しました。





まとめ:地域の魅力と課題に触れる貴重な機会
このワークショップを通して、学生たちは徳島の食文化の魅力と、水産業界が抱える課題を解決しながら前へ進む方法を深く知ることができました。
学生からは、「普段知ることのできない漁業の現状や課題を知り、徳島を盛り上げるものの一つを知ることがてきてよかった。またIT会社からの転職という選択の仕方も知り、これからの生き方で同じような選択も考えられるなと思った。」「美味しいしらす丼を食べながら他学科の人とグループになって一つのテーマに対して話し合い発表する機会はそうそうないのでとてもいい経験になりました。また竹内さんの講演を聞いて、大手企業には真似出来ない味のこだわりや鮮度を大切にしていることが分かって興味深かったです。」などの感想をいただきました。
竹内氏の挑戦する姿勢に触れ、学生たちは「自分たちが徳島をサイコーにするために何ができるか」という具体的なアクションを考える、とても貴重な学びの機会となりました。