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太陽光パネルとLEDでワイン葡萄の糖度
10%増加

 徳島文理大学(徳島県徳島市、田村禎通学長)と株式会社さぬき市SA公社(香川県さぬき市、大山茂樹社長(写真1、2)は、ワイン用葡萄の品質向上のための栽培試験を共同で実施しました。
その結果、月明かり程度の弱い光の照射で、葡萄の糖度を10%向上できることを実証しました。


(写真1) (株)さぬきワイナリー公社


(写真2) たわわに実ったワイン用葡萄

株式会社中国銀行(岡山県岡山市、加藤貞則頭取)が、香川テックプランター(注)を通じて株式会社さぬき市SA公社に徳島文理大学を紹介したことをきっかけにして、今回の栽培試験に至りました。


栽培試験は、徳島文理大学が開発したLED照明装置を使い、さぬき市SA公社の葡萄畑でおこないました。LED光を収穫前の2ヶ月間照射したところ、糖度(Brix%)は20度を超え、未照射区画に比べて10%以上増加しました。酸味や旨味とのバランスも良いことがわかりました。


徳島文理大学のこれまでの試験により、LED照明装置でレタスやタデ藍などの光合成量が2倍になることが実証されています。今回は電灯線がない中山間地を想定し、太陽光パネルの電力だけでLED光を照射しました(写真3)。消費電力は栽培面積1ヘクタールあたり4ワットと超省エネなのが特長で、装置寿命は20年以上です。


(写真3) 太陽パネルで駆動するLED照明装置


葡萄、桃などの果実は日照量や気温の影響を受けやすく、環境変動に負けない栽培技術が望まれています。3者は今後も共同で、高品質の栽培技術の開発と普及活動をおこなっていく計画です。


(注)香川テックプランターは、株式会社リバネスが主催する地域の活性化および地域産業の育成プロジェクトで、次世代の社会を支える科学技術の発展に寄与し、新たな成長産業の創出につながる起業家やベンチャーの発掘をおこなっています。


徳島文理大学
理工学部ナノ物質工学科
 教授 梶山 博司