2019年3月卒業予定者の優秀卒業研究が決まりました

テーマ
不登校傾向生に対してできる学校や家庭の支援について
 
 
研究の紹介
 不登校の傾向をもつ生徒について、学校に行けない理由、行きたくない理由を調査し、どのような立場から、どのようなバックアップを行うのが適当かを考察してゆく研究であり、その実践的なところと、研究方法のユニークさが評価されました。
 
 事例研究が中心となっており、まず彼らが心の悩みについての相談や自分の気持ちをはっきり表現したり、人とうまくつきあったりする方法についての指導など、心理的な支援を求めていることが明らかになりました。
 その一方で、自分のペースで話がしたい、時には一人で考える時間が欲しいなどの自分の力で主体的に問題を解決しようとする姿勢も見られました。
 一人ひとりのニーズが微妙に異なっており、それに応じたきめ細かい援助が望まれると結論付けられています。
 
 研究方法の特徴は、本人とその家族等に内観療法のテーマを用いたアンケートを実施したところです。
 本人に対して、父や母から「してもらったこと」「してあげたこと」「迷惑をかけたこと」を尋ねるとともに、父や母にも実際に本人に「してあげたこと」等を尋ね、両者を突き合わせてゆきます。
 一致する点も微妙に食い違う点も見られ、家族の関係性を探る有効なツールになると思われました。
 今後一層発展させていってほしいものです。

 
 
そのほか、主な卒業研究テーマ

・青年期の愛着スタイル及び自己に関する研究

・徳島県の交通事故発生原因に関する研究

・効果的な月経指導の在り方

・M-GTAを用いたへき地小規模校の可能性~少人数児童と教員で編成される教育における教員の心理学的考察~

・クラス内の人間関係変容にともなう集団への関与度-普段は話さないが何かあれば話す程度のクラスメイトとの関係-

・裁判員裁判の現状と課題~傍聴体験を通じて~

・中学生に対する怒り感情のコントロールに関する研究

・食生活と心理的影響

公認心理師のチラシが完成しました

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本学では、公認心理師養成課程を新設しました。
 
本学の特徴は、次の3点になります。
 
■学部と大学院の一貫教育

 公認心理師になるためには、大学で決められた科目を取得後、大学院に進学する必要があります。
本学では、心理学科及び大学院人間生活学研究科での一貫した教育で公認心理師受験資格が取得できます。

 

■経験豊富な9名の心理系教員による充実した教育

 心理学には、「学習心理学」「認知心理学」「人格心理学」「教育心理学」「臨床心理学」「犯罪心理学」など多種多様な分野が存在します。
本学では、法務省等で犯罪・非行の問題を扱ってきた教員、心理相談やカウンセリングの臨床経験を積んできた教員を9名(2018年4月現在)配置し、基礎から応用まで万全の体制で心理学を学べます。

 

■本学の大学から大学院に進学すると年間20万円の学費免除

 本学の卒業生が、大学院に進学した場合、施設費、研修部入会金が免除されて、修了までの学費は、約120万円(入学金を含む2年間の費用)です。
国立大学の標準学費と比べても大学院入学から卒業までに約18万円安くなります!