平成24年12月26日(水)にFD委員会[薬理分野]をサンポート高松にて開催しました。
◆日時:平成24年12月26日(木)13:00~17:00
◆場所:サンポート高松 6F 67会議室
◆参加者:
[徳島文理大学薬学部]・・・・・赤木 正明、福石 信之
[徳島文理大学香川薬学部]・・・得丸 博史
[徳島大学薬学部]・・・・・・・土屋 浩一郎
[松山大学薬学部]・・・・・・・中島 光業
◆会議の要旨
薬理系部会では、個々の議題について各大学から発表を行い、その都度総合討論を行う形式で会議を進行した。
【議題1.各大学のカリキュラム・授業科目・シラバスについて】
各大学とも学年進行で実施されていることを確認した。また、学部のカリキュラム見直しについても各大学で実施、もしくは計画されており、その際には他の教科(生理学、解剖学、医療薬学等)との連携を念頭に、体系的なシラバスになるように工夫していることが報告された。講義内容の他教科との重なりについては、重なり部分=重要な内容と考えて講義を続けるか、話し合いで一本化するかについては、今後の検討課題である。
【議題2.教育上の課題(優秀な学生と学力不足の学生への異なる対応、工夫している点)】
高校で生物を選択していない学生は補講等でサポートする必要が多い傾向がある。また、学力不足の学生の多くは基礎教科(数学、国語)の積み上げも必要であるが、薬学と結びつくような基礎教科の教授方法について検討する必要がある。
【議題3.他学部に配信したい・配信して欲しい授業科目】
この議題については、「基礎的な講義」と「専門的な講義」に2分された。基礎的な講義としては、“学習の仕方”、“ノートの取り方”、“リメディアル教育(生物学)”を、専門的な講義としては“各大学の(教員の)専門分野”、“症例検討”が適するのではと言う意見が出された。
【議題4.学士力を体得させる(質の高い薬剤師を養成する)には、どうすればよいか】
この議題については、「質の高い」とは何を意味するか最初に話し合った。社会で求められている(もしくは、これから求められる)薬剤師像を明確にイメージし、それに向けて1-2年生の時期には準備期間と捉え、5-6年はそれまでの経験や卒業生の話を聞くことでキャリアスコープを取り入れるのが効果的ではと言う意見が出された、.また、学生に研究を課すことで、長期的には質の高い薬剤師の養成につながるという意見も出された。
【議題5.能動的学習はどのように進めていけばよいか】
この議題に対して各大学より様々な意見(方法)が提案された。学生が興味を持って学習・研究に取り組むような環境・雰囲気を大学に醸成することが大切であるという意見に集約された。
【議題6.個々の学生の力を把握するには、期末試験や中間試験以外にどのような方策があるか】
授業の前後に、前回の講義の内容の小テストを行う、CBTと似たシステムを用い習熟度試験を取り入れるという方法が紹介された。
議論の最後に、徳島文理大学よりeポートフォリオの導入について紹介があった。