2013年11月6日(火) 平成25年度FD委員会[法規・制度・倫理分野]を開催しました。

2013/12/26

FD委員会[法規・制度・倫理]

平成25年11月6日(火)にFD委員会[法規・制度・倫理分野]を松山大学薬学部にて開催しました。

◆日時:平成25年11月6日(火) 13:00~15:00
◆場所:松山大学薬学部医薬品情報室
◆参加者:
・徳島文理大学薬学部 石田志朗
・徳島文理大学香川薬学部 白畑孝明、
・徳島大学薬学部 佐藤陽一
・松山大学薬学部 山口 巧(司会進行)

法規

 

議題1:改訂されるモデル・コアカリキュラムにどう対応するか

 法規制度に関する教育については、改訂モデル・コアカリキュラムにおいてSBOsの組換えは、見られるが内容自体は現行コアカリキュラムとほぼ代わらないため、現行の授業を継続していくことで対応は可能であろうと思われる。
 しかし、倫理教育については、知識に関する教育指導より、むしろ態度を育成する教育指導が重要と思われる。態度を育成するためには、やはり経験させることが最も効果的であると考える。現在、各校の本領域担当教員の授業では、主として知識を習得させる授業が主体となっている。倫理については、改訂コアカリキュラムで入学早期から卒業まで継続して習得していくべき内容と位置づけている通り、法規制度倫理担当教員のみでは対応仕切れない。今後、臨床系教員をはじめ多数の教員の協力が必要となるのではないか。
 また、現在、各校で実施しているような、実際の患者、薬害被害者からの講演、人体解剖実習、介護施設見学、ボランティア活動の実施等の各校の独自性を高めるような医療教育と絡めて倫理教育を実施していく必要があるのではないか。

議題2:担当分野単独で研修会を開催するか、関連他分野と合同で開催するのがより有効か。

 法規制度倫理領域の授業は、そもそも、法規制度に関する知識取得が最重要とされる教育と経験に基づく態度習得を主目的とする倫理教育は同一授業で実施することは困難であり、かつ、法規制度担当教員のみでは、限界がある。より効果的で、改訂モデル・コアカリキュラムに対応している倫理教育を実施するためには、先に議論したように他分野の教育と絡めて実施していくべきである。
 従って、法規制度領域に関しては、担当分野単独で研修会を開催することも可能であるが、臨床領域については、法規制度分野担当者のみで研修会を実施するよりも、他の分野、特に臨床系(実務)分野担当者との合同研修を実施した方が、より効果的であるとの意見に至った。

議題3:遠隔講義システムを使って4薬学部合同講義を開催する場合の講義を何にするか。

① 桐野先生によるレギュラトリーサイエンスに関する講義
② 厚生労働省関連の方の授業(最近の医薬品に関連する内容で)
③ 薬害患者の講演
などが提案された。