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当時を振り返って Message 卒業生と恩師を繋ぐメッセージ 文化財学科 濱田宣教授 卒業生 田井東浩平さん 当時を振り返って Message 卒業生と恩師を繋ぐメッセージ 文化財学科 濱田宣教授 卒業生 田井東浩平さん

インタビュー

2022.06.25

徳島文理大学を卒業して社会で活躍する先輩方と恩師をつなぐメッセージ。

1997年、香川キャンパスに四国初となる文化財学科が設置された際の1期生で、現在は高知県立高知城歴史博物館で保存担当学芸員としてご活躍中の田井東浩平さんと、文化財学科の濱田宣先生とのメッセージをご紹介します。

田井東浩平さん→文化財学科教授 濱田 亘先生へ

私は、現在高知県にある高知県立高知城歴史博物館の保存担当学芸員として働いています。
仕事では収蔵資料の保存環境管理や応急処置を中心とした修理を主に行っています。

大学では文化財に関連する様々な学問を学びました。特に現在の仕事である博物館での保存には、さまざまな分野(美術・歴史・民具・考古など)の知識が必要で、総合的に学べたことが、仕事の基礎となっていると感じています。

また、文化財学科で濱田先生に出会い、学生の時には知らなかった美術工芸品や文書品の修理について教えていただきました。濱田先生は私が文化財の保存修理を学びたいと進路に悩んだ際も寄り添って指導くださいました。
そういった時間が合ったからこそ、今の仕事に出会え、つながっていると感じています。
将来は、昔の人たちが大切に守ってきたすばらしい文化財を、次の世代にすこしでも良い状態で引き継いでいきたいと思っています。

文化財学科教授 濱田 亘先生 →田井東浩平さんへ

あなたが入学した1997年は中四国初の文化財学科が本学に誕生した記念すべき年。一期生と日々、実習・フィールドワーク等、共に切磋琢磨したことを思い出します。
あなたは、私の仏教美術史ゼミで中世の仏画や絵巻物に見られる“火焰(かえん)(炎)”の様式的特色をテーマとした卒業研究を立派に纏め、博物館実習では展示技術・資料の取り扱い等、徹底した観察+メモ+レポート作成の繰り返しという“愛ある鍛錬(笑)”によく耐えて学芸員に必要な素養を身に付けました。

文化財の修復に興味があると打ち明けられ、紹介した文化財保存修復工房で修業(インターンシップ)したことが今の仕事に結び付いていること、また高知県立高知城歴史博物館の学芸員としてだけでなく、美術工芸品保存修復技術をもつ中四国における第一人者となるべく邁進されていることを大変嬉しく思います。文化財の保存と活用のために活躍する先輩として、今後も後輩達の“道標”として大きな存在であり続けてください。

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