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「教員養成コンソーシアム四国」第2回フォーラム

  12月19日(日)、徳島文理大学徳島キャンパス アカンサスホールにて、「教員養成コンソーシアム四国」第2回フォーラムが開催されました。当日、3大学の学生を中心に、高校生、幼小中高の現職教員、教育委員会、一般の方、大学教職員、約300名の参加があり盛大なフォーラムになりました。佃昌道 推進委員会副委員長(高松大学学長)の挨拶の後、事業概要説明、事業報告、学生発表、教育評論家 尾木直樹先生の講演があり有意義な時間を持つことができました。

日程

全体進行 石川好文(コーディネーター)

13:30

開会行事

開会

代表挨拶 推進委員会副委員長 佃 昌道(高松大学学長)

13:40

事業報告

 

「教員養成コンソ―シアム四国」の取り組み状況
①事業の概要の説明
    石川好文(コーディネーター)
②教職課程部会からの報告
    中山義幸(教員補佐員)
③教育内容改善・充実部会からの報告
    佐竹勝利(部会長)
④地域連携部会からの報告
    山本伸一(教員補佐員)
⑤学生発表「平賀源内先生こども科学教室」に参加して
    香西さくら子(四国学院大学1年)

14:40

講演

 

講師紹介 神野明(四国学院大学副学長)
演題 これからの教員に求められるもの―直面する教育課題に向けて―
講師 教育評論家 尾木直樹 先生

16:20

閉会行事

 

講演お礼・閉会挨拶 神野明(四国学院大学副学長)

16:30

閉会

事業報告

1 教職課程部会

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2 教育内容充実・改善部会

連携取り組みの内容
  新しい学習指導要領に対応できる教員養成の共通プログラムの開発・充実を図る。
   ○小学校段階における外国語活動
   ○伝統や文化に関する教育の充実
   ○理数教育の充実

本年度の取り組み

小学校段階における外国語活動の充実

  1. 現場教員の協力を得ながら、教材教具の開発、指導事例集を作成する。
    現在、研究指定校の年間計画や指導計画等の資料収集に取り組んでいる。
  2. 「外国語活動に関する研修会」の開催
    昨年好評だった学生、教員、現場小学校教員合同の研修会を継続的に実施する。菅 正隆 前文科省教科調査官、直山木綿子 文科省教科調査官を講師に迎え、徳島県、香川県で実施した。1月にも研修会を予定。

伝統や文化に関する教育の充実

  1. 学部・学科の専門性に立脚した伝統や文化に関する内容を見直し、指導プログラムを開発する。
    • 伝統や文化に直接触れる体験を伴う授業実践(善通寺、金毘羅金丸座)
  2. 教育関係施設(博物館、美術館等)を活用する授業、外部人材による特別授業を盛り込ん だ指導プログラムを共同で開発する。
    • 博物館、美術館を活用する授業(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)
    • 外部人材による特別授業(宗吉瓦窯史跡)
  3. 史跡訪問、伝統文化の見学・観察学習など地域指導者と交流しながら学ぶ授業実践に取り組む。
    • 地域指導者との交流、講話(香川県埋蔵文化財センター)

理数教育の充実

  1. 算数・理科の備品、教材・教具の購入、整備
    • 算数・理科の教科指導法において活用し、操作や実験を重視した授業が展開されている。
  2. 「平賀源内先生こども科学教室」に3大学21名が学生支援者として参加。
  3. 購入した教材・教具を使って「子ども科学、実験教室」を開催する。


3 地域連携部会

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4 学生発表

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<感想>

  • 月1回、香川キャンパスに集合し、実際に子供たちとふれあうとともに、教材づくりや実際の道具について学ぶなど貴重な体験や学習ができました。また、大学を超えて、学生同士の話やいろいろな情報交換ができることがとてもよいと思います。もっと時間があればよかったです。
  • 子供たちと実際にふれあって支援の難しさを感じました。でも、一緒に活動することにより、子供たちのいろいろな実際の姿を観察できました。コミュニケーションがとても楽しいです。
  • 毎回、使用した教材をいただいて、自分でもやってみる教材研究に取り組んでいます。教えることについて、事前に時間をかけ、自分でもやってみるという教材研究の大切さと、子供たちにとって分かりやすい資料づくりがとても大切であるということがよく分かりました。
  • 子供たちの作品について感想を話す時間がありました。自分の考えをまとめて分かりやすく発表するためにはどうしたらよいか。緊張しましたがとてもよい経験になりました。
  • 今後については、このような体験をもっともっと増やしていきたいと思っています。

講 演

演題  これからの教員に求められるもの ―直面する教育課題に向けて―
講師  教育評論家 尾木直樹 先生


講演要旨

  • 資料「教師がいじめを認めてしまうとき」―小学校3年生の実例―「いやだったこと」の作文について何が問題になるか分析していく。「いじめ」を「いじわる」と決めつけ本質が見えていない。作文に赤ペンで○をつけるなど教師の作文評価になっている。教師傍観者の実際がみえてくる。大切なのは「いじめない子育て」いじめる子がいなければいじめられる子もいない。
  • これからの教師にとって必要なものは何か。それは感性である。①情勢認識力(洞察力)をしっかりもつこと。②グローバルな視点をもつこと。③同僚性をどうもつかということ。④子供との関係性(信頼関係)をもつことが大切である。これらの点を備えた感性豊かな人間教師であることが大切である。
  • 教育は未来への投資である。
  • 多くの子供が心の病気になっている。日本の子供は異様にみえてくる。(数字をあげて事例の紹介)
  • 国際社会はどのように日本の社会をみているか。知識基盤社会になっている。そのために学力をあげることにのみ熱心になっている。(日本の学力テストについての評価)
  • 新しい学力とは、①「発想力」豊かな子供をつくること。②「批判的な思考力」旺盛な子供をつくること。これは単なる思考力ではなく、自分の生活をどう豊かに築いていくか、創造的・批判的に考える力である。③「論理力」をつけること。④「表現力」をつけること。⑤グローバルコミュニケーション力を養うことが大切である。
  • 人間社会はいろいろな人が集まっている。人間の意識はがんばっていると伸びる。大学生にもなってここまで伸びるのかと驚かされた事例がある。大人になって伸びる者もいる。それは、周囲に認められることであり、認められたことが喜びとなり、意欲につながったからである。(大学生の伸びた事例の紹介)
  • 子供のやる気を伸ばすためには、「ほめる子育て」こそ、自主的に伸びる子供を育てる。
  • これまでは、1960年代から70年代の戦後の高度経済成長を支えてきた東アジア型学力であったが、現在は成熟した市民社会がやってきた。そこでの学力をどうつけるかが課題である。
  • オランダの小学校は4歳から入学、5月生まれの子供は6月入学というように個人カリキュラムである。能力の高い子はうんと伸ばす。できる子はパスできる制度もある。できない子はマンツーマンで設定した目標まで到達させる。留年もある(習得主義)。一人一人の学力を人権として扱っている。日本は履修さえすれば、学年進級、卒業が可能な履修主義(学年主義)である。
  • 日本は大学に入学することが目的になっている。多くの大学が高校の補習をやっている。ダブルスクールをやっている大学もある。
  • 日本は履修主義(学年主義)になっているが、ヨーロッパは習得主義で年齢に関係なくbrush up(再勉強)するシステムができている。
  • グローバル格差社会、多文化共生社会についても事例を通してのお話が聞けました。

  予定時間より30分近く延長して、今日の教育課題について、具体的な数字や事例を通して、いろいろな角度から大変分かりやすい分析とこれからの教育の在り方について指針を示していただけました。
  魅力的な講演に参加者は魅了されていました。





教育評論家 尾木直樹先生の講演



連携3大学の取組内容ポスター展示

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