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小学校外国語活動研修会

 12月18日(土)、高松大学において、直山木綿子先生(文部科学省初等中等教育局教育課程課・国際教育課教科調査官、国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官)を講師にお迎えし、「小学校外国語活動研修会」が開催されました。県内県外の教員をめざす学生、小学校教員、大学教職員、地域の方々など100名あまりが参加し熱心な研修が行われました。
平成23年度から本格的に実施される「小学校における外国語活動の理論と実際」というテーマに基づいて、理論と実践、課題などいろいろな側面からの講義と並行して、子どもの立場になっての実践活動を行いました。前半90分、後半90分の時間をかけた内容の濃い研修会でした。


研修内容の概要

  • 小学校外国語活動と中学校外国語は目標が異なる。目標の構造が異なり下の枠内の③が最重要であるが、中学校では、「聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う」ことであるのに対して、小学校の目標は中学校と違い技能を身につけることを第一としない。コミュニケーション能力の素地を養うことである。

小学校外国語活動の目標
①外国語を通じて、言語や文化について体験的に理解を深める。
②外国語を通じて、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図る。
③外国語を通じて、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませる。
  コミュニケーション能力の素地を養う

中学校外国語の目標
①外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深める。
②外国語を通じて、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図る。
③聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う。

  • 学校全体としてどのように取り組んでいくか。学校づくり、組織づくりが大切である。先生方の理解が得られるということは、外国語活動について管理職がどのように理解しているということになる。管理職のリーダーシップの問題である。
  • 小・中連携、小・小連携が大切である。例えば、研究授業の後、小中の先生同士の交流、つながりが大切である。(授業を観るだけであれば情報交換になってしまう)
  • 小学校外国語活動の導入については、学校現場には新しいものに対する不安感と負担感がある。外国語を特別扱いしないこと。外国語活動を通して「人間の生活」を知ることにある。目の前の子どもを一番よく知っている担任が受け持つ意味は大きい。
  • 平成21年度から配布されている「英語ノート」については、平成24年度からも新教材が配布されることになる。
  • 平成22年度末には、各学校において、評価資料を作成することになるが、難しく考えないで、「子どもにこんな姿が見られたら目標を達成できた」という資料をだしてほしい。
  • 教材はできるだけシンプルな方がどの指導にも使用できる。全教員での教材づくりが大切である。全員で教材を作成しながらイメージを膨らませていく。完成した教材は誰もが見える棚において置くことも大切なことである。
  • 英語ゲームでは何をねらっているのかをはっきりさせる。ねらいのない活動はレクリェーションに終わる。子どもが何度も聞きたくなるような活動や繰り返ししゃべるような活動を仕組んでいく。
  • 英語ゲームを実践するうえでの注意事項として、ゲームのなかで競争を仕組むと現場が活性化したようになるが、毎回競争させることにより嫌になる子どもがいる。競争については、他人との競争、自分との競争、チームとしての競争などがあり協力と競争を組み合わせるとよい。
  • 外国語活動を道徳や特別活動とからませながら指導することもできる。 ただし、道徳や特別活動の指導にならないように。

最後に現場の先生から以下のような質問がでました。
Q、「英語について、こんな発音でよいのか、自信がなく、CDを聞かせながら何とか活動しているが不安である。これでいいのだろうか。」


A、教師として、英語に対するbrush up(再勉強、みがきなおし)は大切であるのでしっかり研修してほしい。しかし、英語もフランスの英語、インドやマレーシアの英語もあり多様である。また身近にもALTが使う英語、担任が話す英語といろいろある。教師が英語のモデルになるのではなく、英語を使おうとするモデルになることが大切である。自分の言葉で伝えようとする気持ちが大切であり、教師として真実を教えることが大切である。子どもはよく教師をみている。教師は自分の英語力をbrush upさせながら、①使用表現を増やす。(例、カレンダー、曜日など)②教室英語がすぐ口からでるようにする。(例、Find a partner,Raise your handなど)③子どもの反応に臨機応変に返せる英語を増やしていく。(例、Good idea,Very goodなど)というまとめがとても印象的でした。これからは国際化に向け小学校外国語活動についての研修がますます大切になってきます。


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